埼玉県道28号旧道 畑隧道B
明治時代のシロモノをこの目で確かめてきた。
ヘアピンを曲がった後にすぐ、また次のカーブが待ち構えている。
外側には、抜け殻のような、鏡のないカーブミラーが立っていた。
カーブを曲がる途中、この道路で初めてのスリップ注意の標識を発見した。
随分とボロボロで、傾きかけている。もうこの標識が立っていられるのも、あと少しかもしれない。
道はどんどんと高度を上げていく。四輪が通っているのか、落ち葉の中に轍がある。
二つ目のヘアピンに到達。倒木があるが、道は塞がっていないので容易に通ることができた。
しかし、さっきのヘアピンといい、このヘアピンといい、かなり急である。
曲がりきると、次のカーブが見えるのだが、その前に看板が立ててあった。
看板が見にくくて申し訳ないが、工事中か何かで通り抜けできないという事が書いてあった。
ここにきて初めて先行きに不安を感じた。
予想外デス…
傍らには、また鏡のないカーブミラーが。鏡がどこへ行ったのかが気になるところだ。
近くには、これまた何かの標識を支えていたのであろう支柱立っていた。
近づいて良く見てみたが、金具と、標識のほんの一部がついているだけで、いったい何の標識がついていたのかは分からなかった。
いよいよ道は、掘り割りになってゆく。隧道が現れる前兆だ。
掘り割りが深くなってゆく。この辺りから、周りが木に覆われて、薄気味悪い。
掘り割りのゆるやかなカーブを曲がりきると、やがて目の前に草に埋もれかけた暗闇が見えた。
続く